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とうほくで暮らそう

 東北地方の人口減少率は、全国の他の地域と比べても高い。縮小していく地域で試行錯誤しながら踏ん張る現場から、東北での暮らしについて考える。

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実践編/2 秋田 県外の若者2人、会社設立 16席の映画館を開業 映像で地方を「掘り起こす」

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アウトクロップの松本トラヴィスさん(左)と栗原エミルさん=秋田市中通で2021年11月15日、猪森万里夏撮影
アウトクロップの松本トラヴィスさん(左)と栗原エミルさん=秋田市中通で2021年11月15日、猪森万里夏撮影

 秋田市のJR秋田駅から10分ほど歩くと、築100年以上の古民家を改装したミニシアターがある。京都府出身の栗原エミルさん(25)と北海道出身の松本トラヴィスさん(24)が昨秋に開業した席数わずか16席の小さな映画館だ。国際教養大(秋田市)在学中に出会った2人は、映像制作を活動のメインに据えながら、「映像」を通じた地方の魅力発信に取り組む。

 映像や写真撮影が好きだったという2人は大学の卒業記念に、横手市で途絶えかけていた伝統野菜「沼山大根」を復活させる農家の人らに光を当てた約30分間のドキュメンタリー「沼山からの贈り物」を半年かけて制作した。この経験が、政治学者を目指していたという松本さんと、大学院進学を考えていた栗原さんの進路を変えた。

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