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<東北駅物語>
宝塚歌劇に憧れた15歳の少女は、片道切符とかばん一つを手に家出同然でふるさとの駅を後にした。岩手県岩手町にあるIGRいわて銀河鉄道の「岩手川口駅」は、宝塚歌劇団の女優だった園井恵子が夢に向かって旅立った場所だ。駅舎内には往年の姿を伝える展示室、線路そばには宝塚大劇場(兵庫県)の「花のみち」を模した花壇が整備され、園井の足跡をたどることができる。【日向米華】
園井は1913年に旧松尾村(現岩手県八幡平市)に生まれ、旧川口村(現岩手町)で幼少期を過ごした。盛岡の女子師範学校や北海道の女学校で学んだが、宝塚への憧れを断ち切れず女学校を中退。岩手町に戻った後、家族の反対を押し切り単身で宝塚に向かった。
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