伊江島「たらい回しうんざり」 辺野古移設で訓練増大懸念も 沖縄県民投票

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米軍機の騒音被害を訴える畜産農家の小橋川さん。異常分娩が相次ぎ、牛舎の牛は1頭だけになった=沖縄県伊江村西江前で2019年2月16日、比嘉洋撮影
米軍機の騒音被害を訴える畜産農家の小橋川さん。異常分娩が相次ぎ、牛舎の牛は1頭だけになった=沖縄県伊江村西江前で2019年2月16日、比嘉洋撮影

 沖縄本島北部の北西約9キロの離島・伊江島(沖縄県伊江村)。米軍補助飛行場が面積の35%を占める島では、垂直離着陸輸送機オスプレイに続き、昨年12月からは最新鋭ステルス戦闘機F35Bの離着陸訓練が始まった。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)がより島に近い名護市辺野古に移設され、基地機能が強化されれば、さらなる訓練の増大を招かないか。島民は辺野古移設の是非を問う24日の県民投票で難しい選択を迫られている。

 「F35Bの訓練が再開したらまた牛の流産が心配になる」。島西部にある米軍補助飛行場(約800ヘクタール)のフェンスから約600メートルで畜産業を営む小橋川嘉保(こばしかわ・よしやす)さん(60)は、牛舎に1頭だけ残った妊娠中の雌牛をじっと見つめた。

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