五輪レスリング

20歳の樋口、職人芸…次代幕開けの銀

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レスリングのフリースタイル男子57キロ級決勝、ジョージアのウラジーミル・キンチェガシビリ(奥)を攻める樋口黎=リオデジャネイロのカリオカアリーナで2016年8月19日、梅村直承撮影
レスリングのフリースタイル男子57キロ級決勝、ジョージアのウラジーミル・キンチェガシビリ(奥)を攻める樋口黎=リオデジャネイロのカリオカアリーナで2016年8月19日、梅村直承撮影

 リオデジャネイロ五輪第15日の19日、レスリング男子フリースタイル57キロ級で、樋口黎(20)=日体大=が銀メダルを取った。

 そっと身をかがめて相手の足元に飛び込む「片足タックル」と、持った足の関節を固めて横回転させる「アンクルホールド」。樋口には絶対的に自信を持つ二つの技があった。

 準決勝のイランのラヒミは、世界選手権で4度も表彰台に立っている難敵。それでも物おじしないのはよって立つ技があるから。絶妙の間合いでラヒミの右足に飛びかかった。

 アンクルホールドは両足同時でなく、片足ずつじっくり関節を固めていくのが樋口流。同じ手法を持つのは2004年アテネ五輪銅メダリストの田南部力・警視庁コーチと、五輪4連覇を遂げた伊調馨という「職人肌」の2人。その芸当を20歳で既に身につけている。

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