四国から五輪・パラリンピックへ　五輪・バスケットボール　渡辺雄太選手　父とつかんだＮＢＡ　／香川

渡辺雄太選手（２５）

　香川から世界の最高峰へ――。米プロバスケットボールＮＢＡグリズリーズの渡辺雄太選手（２５）は、日本人で２人目となったＮＢＡプレーヤーだ。ワールドカップアジア２次予選でバスケ男子日本代表チームをけん引し、４４年ぶりとなる五輪出場に貢献した。

　ともに元日本リーグの実業団チームでプレーした父英幸さん（６１）と母久美さん（５８）の長男として生まれ、６歳の頃に三木町のスポーツ少年団でバスケを始めた。練習は英幸さんとの二人三脚。毎朝６時からドリブル練習で汗を流し、休日には空き地で４時間かけてシュート１０００本を打ち続けたこともあった。

　親元を離れて寮生活を始めた尽誠学園のバスケ部時代、その努力が実り始めた。全国高校選抜優勝大会では２年連続となる準優勝に貢献。当時史上最年少で日本代表候補に選ばれるなど目覚ましい活躍を見せた。３年生になる春、「死ぬ気でバスケをやるからアメリカに行かせてほしい」と両親に誓った。