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英語教育、ICT授業を産学共同で実証 付属小でスタート

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発表会に臨んだ(左から)佐々木靖大阪教育大付属池田小学校校長、吉田晴世大阪教育大学教授、諌山浩司東芝マーケティング戦略室参事、岡本泰治増進堂・受験研究者常務 拡大
発表会に臨んだ(左から)佐々木靖大阪教育大付属池田小学校校長、吉田晴世大阪教育大学教授、諌山浩司東芝マーケティング戦略室参事、岡本泰治増進堂・受験研究者常務
タブレット端末を使って英語学習する児童 拡大
タブレット端末を使って英語学習する児童

 2020年に小学校で導入される英語教育と情報通信技術(ICT)授業に向け、大阪教育大学は東芝、教材や参考書などを出版する増進堂・受験研究社(大阪市西区)と産学共同の実証事業をスタートさせた。3者は来年度から同大付属池田小学校(大阪府池田市)で、ICTを活用した英語教育及びクラウドを活用した授業を展開する。

 この事業では東芝がタブレット端末や教育ソリューションを提供し、増進堂・受験研究社が教材コンテンツの開発・提供を行う。同大が全体を統括し、同小での実践・検証を踏まえ、教材開発への指導助言を行う。

 英語教育では、「楽しさひろがる英語学習」をテーマに東芝のもつ音声認識や文字認識技術を活用。聞き取った英語を絵や文字で視覚化したり、自らの発音を録音し振り返ることによって、子どもたちが自身の成長を実感しながら楽しく学ぶ環境を構築する。

 また、ICT教育では「学びつながるクラウド環境」として、東芝が提供する手書き入力が可能なタブレット端末を使用したクラウド型の教育支援システムを導入する。児童たちは自宅でもタブレット端末を使って勉強することができる。クラウド上に保存された学習履歴から学習効果を測定・分析することで、個別適応型のデジタル教材開発を目指す。

 2月17日、同小で開かれた発表会では、「フォニックス」という音と文字のつながりを認知させる学習法を取り入れた英語の授業や、クラウド環境を活用して問題を解いたり感想を入力したりする算数の授業が公開された。

 同小の佐々木靖校長は「これまでは教師個人の力量に頼ってきた部分が大きいが、今回の事業によって教師の力を補ったり、授業と連動させた家庭学習が可能となったりする。3者と協力して、良い成果を発信していきたい」と意気込んでいる。

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