子どもの権利考える講演会　桜井教授が講演　トラブル解決など　

　子どもをめぐる問題や課題解決を、子どもの側の権利から考える講演会が１１月１８日、長崎県庁で開かれ、教育や児童福祉関係者約３０人が耳を傾けた。

　子どもの権利救済を目的とした第三者機関「子どもの権利オンブズパーソンながさき」を運営する市民団体が主催。「兵庫県川西市子どもの人権オンブズパーソン」元代表の桜井智恵子・関西学院大教授（教育社会学）が、教育現場をめぐる状況、トラブルを解決していくための方法、オンブズパーソンの役割について語った。

　桜井さんは、「子どもを取り巻く問題は、学校や家庭、友人関係などと多岐に関わっている。市民社会の関心を高める働きかけも重要だ」と訴えた。

　子どもの権利オンブズパーソンながさきは６月に活動を開始し、これまで児童や保護者から約１０件の相談を受け付け、問題解決にあたっているという。【浅野翔太郎】