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核被害の悲惨さを訴え続ける被爆者の声に耳を傾け、平和と核廃絶を求める思いを伝えます。

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’11夏 核なき夜明けを(その2)

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◇「小頭症」語れるのは私--岸君江さん

 広島県三次市の自宅で6月、転倒し、頭と左足を打った。生まれつき股関節が脱臼していて、人工股関節を入れている。左足は以前からの痛みに加えて、腰からひざにかけてうずくようになった。翌日にはめまいも起こした。「65歳になって、疲れやすくなったよね」と不安げに話す。

 8月6日は広島の平和集会で証言する。「私の話をまた別の人に広げてほしい」と期待しながら。原爆小頭症はほとんど知られておらず、理解していない医師もいる。「小頭症を伝えられるのは私しかおらん」。その思いを原動力に、命ある限り続けていく。

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