連載

安田賢治のここだけの話

長年、入試情報の発信をしてきた大学通信の安田賢治さんが受験の旬な話題を解説します。

連載一覧

安田賢治のここだけの話

東大合格者ランキングに異変

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
拡大

 今年の東大合格者出身高校別ランキングは、開成が昨年比10人減の160人となり、36年連続トップとなった。2位は筑波大付駒場の102人、3位は灘の94人で、両校とも昨年と同数だった。4位は過去最高となった渋谷教育学園幕張と16人減の麻布だ。

 今年のランキングでは異変が起きた。一つは、1971年から半世紀近い46年間にわたりベスト10入りしていた国立の東京学芸大付が11位になったことだ。89年、95年、97年、2004年は開成に次ぐ2位を記録し、1988年には115人の合格者を出すなど、長年、共学校トップの合格者数を誇ったが、昨年、一昨年と渋谷教育学園幕張にその座を奪われていた。

 もう一つは公立校からの合格者が増えている一方、私立の中高一貫校が減らしていることだ。だが、公立でも都立高の合格者総数は減っていて、中でも都立中高一貫校は10人減となった。増えているのは愛知の旭丘(14人増の37人)、神奈川の横浜翠嵐(14人増の34人)、埼玉の県立浦和(10人増の32人)などで、東京以外で大きく伸びているところが目立つ。

 トップ10は中高一貫校ばかりだが、確実に公立伝統高の復活も進んでいるといえよう。【大学通信常務取締役】

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月