カジノ法案

「金をゴミにする魔法」 依存体験語る

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韓国やマカオのカジノに毎月通っているという男性が示すカジノの入場に必要なカード=東京都内で、飯田憲撮影(画像の一部を加工しています)
韓国やマカオのカジノに毎月通っているという男性が示すカジノの入場に必要なカード=東京都内で、飯田憲撮影(画像の一部を加工しています)

 カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案の審議が国会で大詰めを迎える中、数年前から海外のカジノに通う男性(30)が毎日新聞の取材に応じた。高額な賭け金が一瞬で動くスリルにのめりこんだ自身の体験を振り返り、「金銭感覚がまひし、際限のない怖さもある」と中毒の危険性も口にした。

 「勝負に出た時に強烈な快感がある」。今年6月上旬、マカオ最大級のIR施設「ギャラクシーマカオ」のカジノフロア。その一角にあるバカラテーブルで、男性は1枚70万円相当のチップ4枚、有り金280万円分をすべて押し出した。当たれば倍、外れれば全額没収。観衆の歓声が飛ぶ中、めくられたカードは外れ。手元のチップは回収された。

 男性は高校生の時から競馬やパチンコに熱中した。20代半ばで、知人から「1回で1000万円以上勝てる」というカジノの存在を知らされ、他のギャンブルの賭け金とは桁違いの額に血が騒いだ。「カジノで人生逆転を狙おう」と、全財産の100万円を元手に韓国のカジノへ飛んだ。わずか数分で数十万円が浮き沈みするカジノに魅了された。

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