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多くの戦記で敵の戦闘機に弾を当てる場面が登場するが、実際にはかなり難しい技術という。空中戦同様に空に浮かぶものを空で捉えて撮影するのも結構難しい。
2008年秋、西村に「ドクターヘリが飛ぶ姿をヘリから撮影してほしい」という依頼が舞い込んだ。依頼したのは当時成田支局長の黒川将光(筆者)だった。その年の夏、黒川はドクターヘリを運航する日本医大千葉北総病院(千葉県印西市)に約1カ月通い、その活動をルポした「ドクターヘリ・デイズ」という連載を毎日新聞千葉版に掲載していた。
千葉県では、2009年1月から君津中央病院(千葉県木更津市)に県内2機目のドクターヘリが配置されることになっていた。「ドクターヘリ・デイズ」の取材中、千葉北総病院に君津中央病院の医師たちがフライトドクター研修にきており、その様子を連載の第2弾にしようと考えた。しかし、千葉支局デスクは、1月に就航するのなら元日に掲載する「新年企画」にするのがいいだろうと提案。黒川はその準備に入った。
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