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西日本豪雨

災害関連死を含めて300人超が亡くなり、平成最悪の水害となった西日本豪雨。被災から復興へと続く日々をリポートします。

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視覚障害者「頭の中の地図」描き直す日々 ストレス多い避難生活 西日本豪雨 

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屋根まで浸水した真備町地区の自宅を取り壊す時に撮った山崎克枝さん一家の「記念写真」。長男(右)は2019年春、関東の大学に無事進学した=岡山県倉敷市で18年7月、山崎さん提供
屋根まで浸水した真備町地区の自宅を取り壊す時に撮った山崎克枝さん一家の「記念写真」。長男(右)は2019年春、関東の大学に無事進学した=岡山県倉敷市で18年7月、山崎さん提供

 視覚障害のある山崎克枝さん(48)は、昨年7月の西日本豪雨で、岡山県倉敷市真備町地区の自宅が水にのみ込まれ、約1カ月間、避難所となった小学校の理科室で生活した。トイレなどの場所の把握が難しく、強いストレスにさらされたという。「視覚障害者にとって生活環境の変化がいかに大変か、理解してほしい」と訴える。

 「道筋を覚えたから、バス停までは1人で歩けるようになりました」。水田が点在する住宅街で、白いつえを手に笑みを浮かべた。避難所を出て、市内の「みなし仮設住宅」で暮らし始めて約10カ月。現在は、道を覚えるため月3回、歩行訓練士に付き添ってもらい周囲を歩き回っている。「地形を体と頭にたたき込まないと」

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