桶川ストーカー事件20年 「詩織の無念消えない」 両親「気持ちの整理つかない」

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猪野詩織さんの遺影を見つめる父憲一さん。写真は詩織さんが好きだったヒマワリで飾られている=埼玉県上尾市で2019年10月3日、小川昌宏撮影
猪野詩織さんの遺影を見つめる父憲一さん。写真は詩織さんが好きだったヒマワリで飾られている=埼玉県上尾市で2019年10月3日、小川昌宏撮影

 埼玉県桶川市で1999年、女子大生の猪野詩織さん(当時21歳)が刺殺された事件は26日、発生から20年を迎える。詩織さんは元交際相手の男からのストーカー被害を警察に訴えていたが、具体的な対策は一切取られず事件の犠牲になった。詩織さんの死をきっかけにストーカーを取り締まる法律ができるなど対策が進んだが、父憲一さん(69)は「20年たっても詩織の無念や悔しさは消えない」と話す。

 「太陽のように明るかった娘が突然殺された」。憲一さんと妻京子さん(69)は今も無念さを募らせる。詩織さんは弟2人の面倒見が良く、最寄りのJR桶川駅で視覚障害者を介助し、礼状が届いたこともあった。ハローキティやヒマワリが好きで、京子さんは「普通の女の子だった」と振り返る。

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