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知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち20人が死亡、6人が行方不明に。

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船の事故、過去にも 「現場任せ」で監査に甘さ? 国の本気度は

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観光船の発着場があるウトロ漁港の視察を終え、記者の質問に答える斉藤鉄夫国交相(中央)=北海道斜里町で2022年4月24日午後2時5分、貝塚太一撮影
観光船の発着場があるウトロ漁港の視察を終え、記者の質問に答える斉藤鉄夫国交相(中央)=北海道斜里町で2022年4月24日午後2時5分、貝塚太一撮影

 北海道・知床半島沖で起きた観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の事故から30日で1週間。国は事故を受け、規定に実効性を持たせるための検討に入った。海の安全を守る仕組みは整えられるのか。

独自ルール「上乗せ」する自治体も

 再発防止を国はどう進めるのか。28日、設置を発表したばかりの対策検討委員会の論点を問われた斉藤鉄夫国土交通相が挙げた内容の一つが「安全管理規定の実効性の確保」だ。

 規定に対する認識の甘さが一因になった事故は過去にも起きていた。

 浜松市の天竜川で2011年、第三セクターが運航する川下り船が転覆して乗客ら5人が死亡した。規定に定められていた救命胴衣を備えていなかったこともクローズアップされた。

 当時の社長は、業務上過失致死罪に問われた元従業員の公判に証人として出廷し、「現場任せになっていた。事故が起きるまで…

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