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ロシア産原油の上限を60ドルで合意 G7とEU、豪が追加制裁

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画像はイメージ=ゲッティ
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 主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)、オーストラリアは2日、ロシアへの追加制裁として導入するロシア産原油を市場で取引する際の上限価格を、1バレル=60ドル(約8000円)とすることで合意した。上限価格を巡り意見が対立していたEU内の協議がまとまった。各国は5日に追加制裁を発動する。

 追加制裁は、ロシア政府の主要な資金源である原油輸出による収入を減少させ、ウクライナ侵攻の戦費を抑制するのが狙い。追加制裁の発動に伴い、G7などは上限価格を上回る取引について輸送に必要な海上保険などを認めないよう保険会社に義務付ける。主要な保険会社のほとんどはG7を拠点としており、制裁に加わらない第三国にとっても上限を超えた取引は難しくなる。

 ロシア産を代表するウラル原油は現在、市場で65ドル前後で取引されており、上限価格をどこに設定するかが焦点だった。ロイター通信などによると、EUは当初、上限価格を1バレル=65~70ドルとするG7案を軸に検討。しかし、ロシアと国境を接するポーランド、エストニア、リトアニアなどがより踏み込んだ水準を求め、調整が難航していた。

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