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第94回センバツ高校野球

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高校野球・新世紀

第4部 カントク模様/1(取材後記) 言葉で説明 コミュニケーション力も必須に

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ノックをする履正社高の岡田監督(左)=履正社高の茨木グラウンドで、2017年12月11日、長田舞子撮影 拡大
ノックをする履正社高の岡田監督(左)=履正社高の茨木グラウンドで、2017年12月11日、長田舞子撮影

 履正社の部員が毎日つけている野球ノートにコメントを書くのが、岡田龍生監督(56)の練習後の日課だ。

 ある選手は、事細かく試合の中で気づいたことや練習中に監督から指導されたことを小さな文字でびっしり書いていた。そうかと思えば、別の選手のノートは要点のみが書かれており、至ってシンプル。岡田監督は「選手によってさまざまです」と笑うように、それぞれの個性が表れている。

 現在の1、2年生をあわせると部員数は42人。入部当初は、敬語が使えない選手もいるという。「今の子は何を考えているのか分からない。最近では監督の方が気を使う」という。以前は一方的な、上からの指導が通用した。だが、今は言葉で説明し、納得させることが求められるのだという。そのため監督自身も、指導やコミュニケーションの方法など「(野球以外の)いろいろな勉強をしないとダメ」だという。その分、労力も時間も必要になる。

 取材中、グラウンドで多くの選手から大きな声であいさつされた。試合後の取材でもハキハキと受け答えする様子が印象的だった。そうした選手の姿も監督の指導のたまものなのだと感じた。【長田舞子】

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