茨城県東海村で研究用の核燃料の取りあつかいミスで作業員2人が亡くなった「ジェー・シー・オー(JCO)」臨界事故から、9月30日で20年になりました。地元では、事故を経験した人が減ってきていて、教訓を受け継いでいくことが課題になっています。
村の職員約400人のうち、臨界事故を経験した職員は約3割にまで減っています。村役場では27日、職員らが黙とうをささげました。東海村には今なお、日本原子力発電東海第2原発をはじめ、12の原子力事業者の施設があって、放射性物質をあつかっています。山田修村長は職員を前に、「事故を風化させず、後世に語り継いでいくことが東海村の使命だ」と訴えました。当時の事故映像や、職員の経験をまとめた資料を使って研修などを行っていくそうです。