スポーツ界の拠点として半世紀 東京・渋谷の岸記念体育会館8月取り壊し 孫は万感の思い

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岸清一氏の思いを受け継ぐ孫の健二さん=東京都内で2019年5月15日午前9時36分、倉沢仁志撮影
岸清一氏の思いを受け継ぐ孫の健二さん=東京都内で2019年5月15日午前9時36分、倉沢仁志撮影

 日本スポーツ界の総本山と称される岸記念体育会館(東京都渋谷区)が約半世紀の歴史に幕を下ろす。老朽化に伴い取り壊されることが決定し、新会館が16日に東京都新宿区で完工する。スポーツ界の礎を築いてきた拠点との別れに関係者は胸を熱くしている。【倉沢仁志】

 岸記念体育会館は「近代スポーツの父」と呼ばれる日本スポーツ協会(大日本体育協会)第2代会長の岸清一(1867~1933年)の寄付で41年に東京・神田駿河台に設立され、東京五輪直前の64年7月に現在の場所に移転された。鉄筋コンクリート造り地下3階、地上5階建て延べ約1万2000平方メートルで、日本スポーツ協会や日本オリンピック委員会(JOC)のほか、約40の競技団体が事務局を置いている。

 耐震性が案じられ、2016年に移転計画が発表された。各団体が新会館に移ると、8月には取り壊され、五輪・パラリンピック期間中は大会用駐車場として使用される。その後は東京都が公園として整備する予定だ。

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