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歌舞伎 初春大歌舞伎(歌舞伎座) 吉右衛門、感情の切り替え見事=評・小玉祥子

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「忠臣蔵七段目」。雀右衛門のおかる(左)、吉右衛門の由良之助=松竹提供
「忠臣蔵七段目」。雀右衛門のおかる(左)、吉右衛門の由良之助=松竹提供

 各部とも2本立ての3部制。1部の最初は舞踊「壽浅草柱建(ことほぎてはながたつどうはしらだて)」(藤間勘十郎振り付け)。松也、歌昇、隼人、米吉、巳之助、新悟、種之助らの若手花形が「曽我物語」の登場人物にふんし、華やかに舞う。

 次が「悪太郎」。同名の狂言が素材の舞踊劇。猿之助の大酒飲みで暴れん坊の悪太郎が、愛嬌(あいきょう)たっぷり。中村福之助の智蓮坊との連れ舞いがおもしろい。猿弥の安木松之丞、鷹之資の太郎冠者。

 2部の最初が四世坂田藤十郎をしのぶ、「夕霧名残の正月」(今井豊茂脚本)。初世藤十郎初演の作品を四世藤十郎が復活した。四世の面影を宿した長男鴈治郎が伊左衛門、次男扇雀が夕霧を和事らしく、やわらかに見せる。

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