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漂う民〜同時進行ルポ

坂口裕彦(さかぐち・ひろひこ)ウィーン支局。1998年4月入社。山口、阪神支局を経て、2005年に政治部。首相官邸や自民、公明両党、外務、防衛、厚生労働省などを担当した。13年に外信部に移り、14年4月から現職。ウィーンを拠点に、中東欧や国際原子力機関(IAEA)などの動きをウォッチ。ウクライナ危機の現場も取材している。

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漂う民〜同時進行ルポ

堂々めぐり アリさん、別の街に(11月19日・ドイツ南部シュツットガルト)

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シュツットガルトの一時滞在施設前で笑顔を見せるアフガン人のハッサン・アボシさん=19日、坂口裕彦撮影
シュツットガルトの一時滞在施設前で笑顔を見せるアフガン人のハッサン・アボシさん=19日、坂口裕彦撮影

 ドイツで難民として新たな生活を目指すアフガニスタン人のアリ・バグリさん(30)と、独南部シュツットガルトで19日に会うことになった。待ち合わせ場所は、アリさんのいる市内の一時収容施設。プリペイド携帯電話の通話料を使い果たしたアリさんは「住所は後ほど連絡します」と、妻のタヘリー・カゼミさん(28)の携帯電話で伝えてきた。

 19日午前。アリさんが携帯電話のショートメッセージで送ってきた住所と、パソコンの地図検索画面をひたすら見比べた。

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