熊本地震

避難生活、障害者ら一層の困難

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車椅子に乗って避難所にいる馬場トミ子さん(左)と娘の京子さん=熊本市東区の市立長嶺中学校で2016年4月17日、山本愛撮影
車椅子に乗って避難所にいる馬場トミ子さん(左)と娘の京子さん=熊本市東区の市立長嶺中学校で2016年4月17日、山本愛撮影

 やまない余震とライフラインの復旧の遅れで、避難者が増えている。避難生活でとりわけ困難を感じているのが、病気や障害がある「災害弱者」だ。

 熊本県益城(ましき)町広崎の坂本清文さん(66)は妻紀久子さん(63)と近くの小学校の教室に避難した。7年前に脳内出血で倒れ左半身不随で、要介護5。電動の介護用ベッドは避難所に持ち込めず、教室の床に段ボールと毛布を敷いて寝る。おむつは紀久子さんが交換するが、停電が続く中夜の介護は難しい。

 入浴は普段デイサービスに任せており、今は水でぬらしたタオルで体を拭くのが精いっぱいだ。「いつまでこんな状態が続くのか」。心労も重なり、紀久子さんは先の見えない避難生活に頭を抱える。

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