フランスの若き「人間国宝」鳥羽巡る 答志島は「夢の国」 漁師、海女と交流 自然との共存、絶賛 /三重

浜口利貴理事(左)から市場に水揚げされたウタセエビの説明を受けるビシェさん(右)=三重県鳥羽市答志町で2024年5月31日、下村恵美撮影
浜口利貴理事(左)から市場に水揚げされたウタセエビの説明を受けるビシェさん(右)=三重県鳥羽市答志町で2024年5月31日、下村恵美撮影

 日本の海の文化や歴史、現状を学ぼうと来日しているフランスの国家最優秀職人章(MOF)の称号を持つ料理人、ソニア・ビシェさん(28)が5月29日から鳥羽市に滞在している。市内の漁村で海女や漁師と交流し、自然が豊かで資源を保護しながら生活を営む人々に驚きと関心を示し、「必ず、また来たい」と再訪を誓った。【下村恵美】

 鳥羽市内を巡ったビシェさんが「夢の国だった」と語ったのが、5月31日に訪れた答志島だ。鳥羽磯部漁協答志支所の市場ではタイやタコの水槽をのぞき込んだり、漁師が水揚げする様子を見たり、仲買人の競りを見学した。説明役を務めた浜口利貴理事から「40年前に比べて、漁師も水揚げも半分以下になった」と離島の厳しい実情を熱心に聞き、漁師が船から魚を市場に運び込む作業を写真に収めていた。

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