中国、夏休みも「節約」 景気停滞、レジャーに波及

 景気の停滞が長引く中国で広がる「節約」志向の影響は夏休みの旅行にも波及しているようだ。消費者の財布のひもが固くなる中、観光業界には「量で稼ぐ」傾向が鮮明になり、海辺のリゾート地は業績悪化に悲鳴を上げている。

 新学年が秋から始まる中国では、夏休みは卒業旅行の時期でもある。国内有数の観光地・陝西省西安市を訪ねると、家族連れや若者グループで混雑していた。長安の都として栄えたこの街は兵馬俑(へいばよう)や大雁塔(だいがんとう)など歴史的な名所が多い。旅行者の間では伝統衣装を着て「映える」写真を撮影するのがブームになっていた。

 中国政府によると、国内の旅行市場は新型コロナウイルス流行前の2019年の水準に回復したとされる。だが、活況を呈しているように見える業界の内実には異変が起きていた。

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