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ボーン・上田記念国際記者賞受賞、核や国際問題への取材が豊富な会川晴之・専門編集委員のコラム

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スパイも世に連れ=会川晴之

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 スパイと核兵器ほど相性が良いものはない。開発当初からスパイが暗躍、77年たった今もその活動は衰えない。

 昨年10月には米海軍勤務の原子力技師が、原子力潜水艦の技術を売り払おうとして米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。直近では先月半ば、インドのミサイル技師がスパイ容疑で摘発されている。

 逮捕されたのは、インド国防省傘下の研究所に勤務する29歳の独身男性。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の開発などに関わっていた。長い国境線を有し、核兵器開発でも競争するパキスタンの女性スパイに籠絡(ろうらく)され、情報を渡し続けた疑いがある。

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