東大阪市の司馬遼太郎記念館で、企画展「司馬遼太郎『空海の風景』」が開かれている。2024年が空海生誕1250年、25年が司馬の『空海の風景』初版発行から50年の節目となるのに合わせた。
『空海の風景』は真言宗を開いた平安時代の僧、空海の生涯を描いた作品で、1973年から75年にかけて『中央公論』に連載された。「司馬遼太郎は、空海の思想は世界に通用すると評価していた」と同館の上村洋行館長。「天才」がいかに生まれたのか、残した書物や周囲の人物との関係などから「風景」として浮かび上がらせた「本人にとっても印象的な作品だった」と話す。
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