「コロナ一斉休校」が落とす影 あれから1年、学校で何が
毎日新聞
2021/2/27 12:00(最終更新 3/2 10:04)
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未知のウイルスの感染が国内でじわじわと広がりを見せていた昨年2月27日、安倍晋三首相(当時)の突然の要請で始まった全国一斉休校。休校期間は3月から最長で約3カ月に及んだ。あれから1年。前例のない一斉休校の影響はどうだったのか。教員、保護者、研究者らの証言を基に検証した。【千脇康平、田中理知】
学習への影響は?
一斉休校は3月から順次始まり、学校だけでなく、家庭でも仕事の調整などの対応に追われた。4月7日に7都府県で緊急事態宣言が発令され、その後、対象地域が全国に拡大し、休校期間を5月末まで延長する動きが広がった。
長期休校で浮上したのが学習の遅れへの懸念だ。
多くの学校では、授業時数を確保するため、学校行事の中止や夏休みの短縮を迫られた。東京都立白鷗高校・付属中学(台東区)では、オンライン環境の整備を進め、教員向けの研修を開いてオンラインを活用した学習を積極的に進め、9月末までに遅れをほぼ解消できたという。
だが……。「格差は広がったかなと思う」と善本久子校長は懸念を口にする。
昨年6月から約1カ月の分散登校期間中は、対面とオンライン授業を組み合わせた。緊急事態宣言が再発令された今年1月からは、学年ごとにオンラインと対面授業の日を交互に設定している。
通学時間がなくなった分、「勉強にあてる時間が増えて効率が良い」という生徒がいる一方で、「教員が見ていてあげないと勉強が進まない子もいる。こぼれ落ちそうな子に対するケアは今後もやっていかねばならない」と話す。
通常とは違うペースで授業が進んだことで、学習内容の定着度合いを憂慮する声も聞かれる。…
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