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谷垣禎一元自民総裁の今(その2止) パラ、勇気ある挑戦期待

対談する谷垣禎一さん(左)とパラリンピック自転車の杉浦佳子選手=東京都内で2019年2月、和田大典撮影
対談する谷垣禎一さん(左)とパラリンピック自転車の杉浦佳子選手=東京都内で2019年2月、和田大典撮影

 

 東京パラリンピックの競技が始まった25日、元自民党総裁の谷垣禎一さん(76)は自宅でテレビ観戦し、ある女性選手にくぎ付けになった。静岡・伊豆ベロドロームの傾斜した木製走路を、黒い自転車で疾走する自転車代表の杉浦佳子(けいこ)選手(50)。女子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C1~3)で自身の日本記録を更新するも5位となり、悔しさから目を赤くしていた。谷垣さんは「よく頑張った。まだロード種目もある」とエールを送った。

 2019年2月17日、谷垣さんは杉浦選手と対談した。2人は同じ年に自転車事故に遭った。杉浦選手は、薬剤師をしながら16年4月に出場した自転車ロードレースで転倒し、頭などを骨折、記憶力などに支障をきたす高次脳機能障害になった。右半身にまひが残り、三半規管も損傷したため、カーブで曲がる時に前を走る人の体の傾け具合を見て、同じ動きをすることでバランスを取る。

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