第93回選抜高校野球大会は第10日の31日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準決勝が行われ、東海大相模(神奈川)が天理(奈良)を2-0で破り、2回目の優勝を果たした第83回大会(2011年)以来5回目の決勝進出を果たした。
東海大相模・門馬敬治監督
石田(隼都投手)の先発は、きょうの朝に決めた。相手のことより、自分たちのチームのことを考えた。大塚(瑠晏主将)がいない中、石田がマウンドにいるという選手たちの安心感を優先した。石田は前半、球が高く気がかりだったが、バッテリーで天理打線をよく研究した成果を出してくれた。
(天理はエース達孝太投手が登板せず、仲川一平投手が先発)達投手が来ると100%思っていた。先発がなくても、ここ一番のところで出てくると思って見ていた。仲川投手は前回(準々決勝)1イニング投げた印象しかなかった。試合の中でどう対応していくかという形になった。低めに丁寧に球を集めていて連打が出ず、あと1点がなかなか取れなかった。
(今大会を通して)「つながる」という、こちらが意図したテーマを選手たちが受け入れてくれている。つながれば、束になれば戦えるんだと。(決勝は)しっかり地に足をつけて自分たちの野球をしたい。(選手たちには)縦じまの(ユニホームの)誇りを胸に思う存分戦ってほしい。
門馬功主将代行「自分たちは守りから」
自分たちは「守りからの攻撃」をテーマにしている。今回は大きなミスもなく最後まで粘って勝てたことが良かった。決勝も、目の前の相手を倒しにいくだけ。一戦必勝で戦いたい。
試合前は達(孝太)投手を意識していたが、相手の投手が違ってもやることは同じ。一人一人に焦りはなかった。先発(の仲川一平)投手は低めのコントロールが良く、球がなかなか浮いて来なかったが、皆で粘ることができた。とにかく高めを意識して打席に立ち、確実に捉えることができた。
序盤は走者を出しながら、なかなか点が取れない状況だったが、自分たちは守りから。「焦らず守りをしっかりしていこう」と全員と話し合っており、石田(隼都投手)には「ピッチャーからだぞ。頼むぞ」と言った。
(自身の3安打に)後ろにいい打者がいるので、自分は1番打者として出塁することだけを考えていた。甘い球をしっかり振れたのは良かった。
決勝戦もライブ中継
公式サイト「センバツLIVE!」では、決勝もライブ中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。
【時系列で見る】
-
第93回選抜高校野球 東海大相模2-0天理 天理・中村良二監督、達孝太投手の話
1281日前 -
第93回選抜高校野球 東海大相模2-0天理 東海大相模・門馬敬治監督、柴田疾三塁手の話
1281日前 -
中京大中京・畔柳、熱投410球 好投しつつ降板 選抜高校野球
1281日前 -
明豊、臨機応変・盤石の継投で未踏の地に到達 選抜高校野球
1281日前 -
昨年の分も…兄のグラブで躍動 中京大中京・杉浦選手 選抜高校野球
1281日前 -
「おじいちゃん子」夢舞台に形見 天理・政所捕手 選抜高校野球
1281日前 -
南こうせつさん作曲の明豊校歌 快進撃で反響拡大 選抜高校野球
1281日前 -
畔柳の先発回避決断は今朝 中京大中京・高橋監督 選抜高校野球
1281日前 -
明豊・川崎監督、勝因は「守りだ」のおまじない 選抜高校野球
1281日前 -
東海大相模・門馬監督「決勝は縦じまの誇り胸に」 選抜高校野球
1281日前 -
「達だけじゃない」天理の先発・仲川が秘めた意地 選抜高校野球
1281日前 -
天理・内山主将「達が出なくてもいつも通りに」 選抜高校野球
1281日前 -
明豊・山本、ハッスルプレーでユニホーム破れる珍事 選抜高校野球
1281日前 -
東海大相模・石田「手が出ない」キレで三振の山 選抜高校野球
1281日前 -
明豊、春夏通じて初の決勝進出 中京大中京降す 選抜高校野球
1281日前 -
東海大相模、5回目の決勝進出 天理を接戦で降す 選抜高校野球
1281日前 -
第93回選抜高校野球 球児の思い、力強く 閉会式司会、長崎・大村の山口さん
1281日前 -
中京大中京、エース畔柳は先発回避 柴田青を起用 選抜高校野球
1281日前 -
東海大相模・大塚瑠晏主将が2戦連続ベンチ外 急性胃腸炎で入院
1281日前