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能登半島地震

2024年1月1日、石川県能登地方で最大震度7を観測する地震がありました。同地方では、23年5月に最大震度6強の地震が発生しています。

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土砂崩れに一家奪われた父 「当たり前にいた人が、いない」

土砂崩れで民家が巻き込まれた現場で安否不明者を捜索する消防隊員ら=石川県穴水町で2024年1月7日午後2時9分、滝川大貴撮影
土砂崩れで民家が巻き込まれた現場で安否不明者を捜索する消防隊員ら=石川県穴水町で2024年1月7日午後2時9分、滝川大貴撮影

 能登半島地震は、正月の一家だんらんを奪った。揺れで崩れた土砂の中から、救助される家族を待つ人がいる。ビニールハウスに避難し、身を寄せ合う家族がいる。被災地は8日、雪景色の中、地震から1週間を迎える。

 押し潰され、見慣れた住宅が横倒しになっていた。その光景をインターネットのニュースで見た男性は、妻の実家が被災したことを悟った。「みんな、身を守ってくれているだろう」。一足先に帰省した妻子や親族の無事を願ったが、救助活動が進むにつれ、悲痛な思いを募らせた。

 金沢市の介護施設職員、寺本直之さん(52)は毎年、一家6人で石川県穴水町由比ケ丘にある妻の実家で正月を迎えるのが恒例だった。寺本さんは元日まで仕事のため、遅れて向かうことになっていた。

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