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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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「核兵器禁止条約、一日も早く批准を」 田上市長・長崎平和宣言全文

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で「長崎平和宣言」を読み上げる長崎市の田上富久市長=長崎市の平和公園で2020年8月9日午前11時5分、徳野仁子撮影
長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で「長崎平和宣言」を読み上げる長崎市の田上富久市長=長崎市の平和公園で2020年8月9日午前11時5分、徳野仁子撮影

 長崎市で開かれている長崎平和祈念式典で、同市の田上富久市長が今年の平和宣言を読み上げた。

 全文は次の通り。

長崎平和宣言

 私たちのまちに原子爆弾が襲いかかったあの日から、ちょうど75年。4分の3世紀がたった今も、私たちは「核兵器のある世界」に暮らしています。

 どうして私たち人間は、核兵器をいまだになくすことができないでいるのでしょうか。人の命を無残に奪い、人間らしく死ぬことも許さず、放射能による苦しみを一生涯背負わせ続ける、このむごい兵器を捨て去ることができないのでしょうか。

 75年前の8月9日、原爆によって妻子を亡くし、その悲しみと平和への思いを音楽を通じて伝え続けた作曲家・木野普見雄さんは、手記にこうつづっています。

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