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円安と物価高

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投資家の意表突いた「覆面介入」 深夜に海外市場狙い6円近く上昇

1ドル=147円台になったことを示す街頭の為替ボード=東京都中央区で2022年10月22日午後0時52分、西夏生撮影
1ドル=147円台になったことを示す街頭の為替ボード=東京都中央区で2022年10月22日午後0時52分、西夏生撮影

 日本時間21日深夜から22日未明にかけ、政府・日銀が円買い・ドル売りの為替介入に踏み切った。瞬間的に円を大量に買ったことでニューヨーク市場では短時間で円がドルに対し6円近くも上昇。岸田文雄首相が外遊中の深夜に海外市場で実施する異例の大規模介入は投資家の意表を突く形となった。

市場参加者の疑心暗鬼誘ったか

 21日深夜の財務省。為替政策を担う担当部署は慌ただしさを増していた。円安から一転、円が対ドルで急上昇し始める。日本が再び介入したのか。市場の関心がこの一点に集中する中、ある財務省幹部は「忙しい! コメントは差し控えたい」とだけ語った。

 政府・日銀は9月22日に約24年ぶりとなる円買いの為替介入を実施。この時は実施したことを公表したが、今回は深夜に介入した後も、沈黙を貫いた。財務省幹部は「公表するときもあればしないときもある」と説明。売買の手口を見せずに市場参加者の疑心暗鬼を呼ぶ「覆面介入」が効果的だと判断したようだ。

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